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Today’s hero signatures
スポーツ選手が試合に勝利した時に応じるインタビューにて、カメラのレンズにサインを描くというパフォーマンスが存在する。 この映像作品ではそのようなパフォーマンス映像をつなぎ合わせ、サインの筆跡のみをレイヤー上に重ねていく構造になっている。 カメラのレンズをディスプレイの画面に見立て、そこに次々と蓄積されていくサインはまるでグラフィティやオートマティズム絵画のような質感に変わり、ディスプレイの画面はやがてキャンバスのような設えに変化していく。 その際、鑑賞者の視点は絵画を見る様な鑑賞態度に移り変わり、視点の先にあるのは映像ではなく、キャンバスの様に化した液晶ディスプレイの画面であるはずだ。